指導者の独り言①
- New! 2026/03/08 更新

指示を守る選手と、あえて「外れる」選手
指導者をしていて、自分の指示に対して選手がどう動くかを常に注視しています。
そこで感じる「伸びる選手」の条件は、一筋縄ではいきません。
1. 指示を「超えていく」瞬間に宿る才能
「この子は化ける」と確信する瞬間があります。それは、選手が指示通りのプレーをしなかった時に訪れることがあります。
もちろん、単なる身勝手ではありません。
「指示は理解した。でも、目の前の状況ではこの判断がベストだ」という、ピッチ上での「意志」と「計算」が見えた時です。
自分の目で見て、リスクを負って、正解を書き換える。
その主体性こそが、上のステージで通用する「個」の力だと確信させてくれます。
2. 「忠実さ」の先にある、指導者のジレンマ
一方で、指示を完璧に遂行する選手は、組織にとって非常に心強い存在です。
しかし、忠実すぎるがあまりに、どこか「物足りなさ」を感じてしまうのも事実。
• 「失敗の責任」を監督の指示に預けていないか?
• 相手にとって「予測可能な選手」になっていないか?
• 自分の最大の武器を、規律の中に閉じ込めていないか?
我々の指示は、あくまで目的地を示す「コンパス」に過ぎません。
本当に求めているのは、指示を「制限」ではなく「ミッション」として捉え、そこに自分の色を付け加えられる選手です。
サルツが育てたい選手像
「言われたことをやる」のは一級品の才能です。
しかし、「言われたことをベースに、それを飛び越えていく」のは超一流の資質です。
型を知り、型を守り、そしていつか自らの意志で「型を破る」。
そんな瞬間を、私たちは今日もピッチの横で待ち望んでいます。